睡眠の知識<お悩み別>

  • HOME>
  • 睡眠の知識<お悩み別>

中高生の眠りと成長

中高生の眠りと成長

睡眠の質や睡眠姿勢に深い関わり持つ5つのお悩みについてお答えします。

寝つきが悪い、眠りが浅い

寝つきが悪い、眠りが浅い

寝つきの悪さには様々な理由が考えられますが、日中のストレスや運動量の低下、パソコンやスマートフォンなどによる脳への刺激などが挙げられます。
また、寝つきが悪いことを気にして、「また眠れないのではないか」と緊張してしまうため、余計に眠れなくなるということも考えられます。
スムーズに眠りにつけるようにするために効果的な方法をいくつか紹介します。

1.日中の運動量を増やす。
デスクワークなどの場合、どうしても運動量が少なく体に疲労が溜まりません。一方、パソコンやストレスで脳は覚醒状態になりやすい傾向があります。そのため、脳は活発に活動ており、体が疲れていないため「眠りで疲労回復をしよう」という機能が働きにくくなります。体に疲労させることで、眠るための体の準備をしてみましょう。

2.入眠儀式
例えば肌ざわりの良いパジャマを着る、心地良い掛けふとんを掛ける、好きなアロマを焚く、静かな音楽を聴くなど、眠る前に自分が眠りやすいと感じる行動を起こすことで眠りやすくなることがあります。

3.光のコントロール
朝は起きてすぐに太陽の光を浴びる事により体内時計がリセットされ一日がスタートします。眠るときになっていきなりパッと電気を消すのではなく、夕方から徐々に照明を暗くしていくようにしてみましょう。また、寝る直前までスマートフォンを見るなど、光による脳への刺激を避けるようにしましょう。

眠りが浅い方の原因も、寝つきが悪い方とほぼ同様です。
眠りの浅さはなかなか自覚できませんが、寝返りが多い方は眠りが浅い傾向にあります。
同時に、寝返りが多い場合はまくらやマットレスが体に合っていないことも考えられます。
寝心地が悪いため、寝返りをうって無意識に寝やすい姿勢や負荷の少ない姿勢を探しているのです。
また、寝具が体に合っていないと、体が寝具にあわせようと、無理な力を使うことになるため、体をしっかりと休めることができません。
眠りが浅いと感じている方は、ご自身の寝姿勢を振り返り、どこに寝心地の悪さを感じているのかを見つけて改善するようにしましょう。

いびき

いびき

いびきは、睡眠時無呼吸症候群という病気にも関わる重要なサインです。
いびきがひどい場合には、専門の病院で検査をしてもらうようにしてください。
しかし、いびきには自覚症状がほとんどありません。ご家族など一緒に寝ている方に確認したり、スマートフォンのアプリを利用したりするなどして、ご自身のいびきの状態を確認してみましょう。

いびきは、気道が塞がることによって起こります。
普段、いびきをかかない人でも、深酒をしたり疲労が溜まっていたりすると、筋肉が脱力して気道を塞ぎ、いびきをかくことがあります。
重度のいびきでない場合は、まくらの高さを調整することによって、気道を確保しやすい寝姿勢を保つようにすることも可能です。
また、横向きで寝ることで気道を確保しやすくなる傾向もあります。ただし、無理に横向きで寝ると、体が無理な姿勢で緊張して眠りの質が悪くなる可能性もあります。
仰向け寝であっても、横向き寝であっても、ご自身の寝姿勢とまくらの高さを適切に合わせて、気道を確保しやすくことが大切です。

肩・首の痛み(肩こり、首コリ)

肩・首の痛み(肩こり、首コリ)

肩や首の痛みは、日中の姿勢や運動不足のほか、寝姿勢も影響している可能性があります。
まくらは、寝たときにできる首の隙間を埋めて、首や肩にかかる負荷を軽減するためのものです。
高さが合わないまくらを利用していると、首の筋が無理に伸びた状態を続けることになるため、寝違いを起こしやすくなります。 また、人間は無意識に体の軸をまっすぐに保とうとします。そのため、まくらの高さが合っていない場合、首の筋力を使って姿勢を保とうとします。そのため、寝ている間も首の筋肉は休むことができません。
まくらを適正な高さにすると、先に挙げたように寝違いを起こす可能性が低くなります。
また、寝姿勢を保つために首の筋肉を使う必要がなくなるため、寝ている間に首や肩の筋肉が休養できます。そして、休養の間、首や肩の筋肉は、日中に溜まった疲労の回復に集中できます。
日中に溜まった首や肩の痛みをまくらで治すことはできません。しかし、自分に合ったまくらを使うことで、睡眠中に首や肩の筋肉をリラックスさせて自然回復する時間を作ることができるのです。
まくらを寝比べると、たった5ミリでも高さの違いを感じることができます。ほんのわずかな違いで、首にかかる負荷を減らすことが可能となります。

腰の痛み(腰痛)

腰の痛み(腰痛)

仰向きで寝ると、腰の下に掌1枚分ほどの隙間ができます。
睡眠時に起こる腰の痛みは、この隙間をうまく支えられないことで起こります。
「かたいマットレスがいいのか」「やわらかいマットレスがいいのか」という質問を受けますが、これは、その方の体型・体重などによって変わります。
例えば、体重の重い方はマットレスに沈み込みやすくなるため、かためのマットレスでも適切な姿勢を保てるでしょう。しかし同じマットレスに体重の軽い方が寝ると、かたすぎることになります。
マットレスがかたすぎる場合、重力によって腰の隙間部分が落ち込もうとします。そのため、姿勢を保とうと体に無理な力が入ります。
逆に、マットレスがやわらかすぎる場合、背中やお尻が沈み込んで姿勢がくずれて腰に負担がかかります。
実は、マットレスによる腰の痛みを自覚していない方もいます。
横向きで寝ることが多い方は、仰向きだと腰が辛いため、無意識に横向きの姿勢を取っている可能性があります。
また、ひざを立てて寝ている方は、腰にかかる負担を押えるために楽な姿勢を取っている可能性があります。
通常、体が最も安定する楽な寝姿勢は、マットレスに接する面が多くなる仰向けです。
寝返りが多かったり、無理な寝姿勢をしていたりする場合は、体に負荷がかかっている可能性があります。

冷え性

冷え性

冷え性は、手足の先など末梢部分まで血流が行き渡らない様な症状です。ことで起こります。
夏場であっても、素足で過ごしたり冷たいもので体を冷やしたりすることで、冷え性の症状が出ることもあります。
冷え性の改善には、体質改善をしていかなければいけません。運動量を増やしたり、筋肉を付けたりするなど、生活改善することで症状が改善されていきます。
しかし、それには時間がかかります。
冷え性がひどい場合、手足が冷たく眠れない、眠りが浅いといった影響も出ます。
体を適正に支えられるマットレスを使うことで、正しい姿勢が無理なく保てるため、末梢まで血流が行き渡りやすくなる傾向があります。
また、温熱療法の寝具を利用して睡眠環境を整えることも可能です。温熱療法寝具は、遠赤外線の効果で体を内からも外からも温めます。